*****峠の茶屋 自己紹介*****
 本日は当ページへお立ち寄りまことに有難うございます。
このページの管理者である私、峠の茶屋の5代目であります。。

 さて当店は、創業明治27年、羽州米沢街道の難所”板谷峠”にて産声を上げました。その
後、奥羽本線開通と同時にこの地に移り、峠駅にて”峠の力餅”を販売するようになりまし
た。当時は今みたいな道路も拓かれてなく、まさに”陸の孤島”。自分の足以外では鉄道が唯
一の交通手段でした。時は移り100余年。道路も拓かれ、秘湯ブームも相まって、車にて訪れ
る方が多くなりました。

 只今、峠部落は3世帯全人口13人、イヌも同じくらい、サルやカモシカは、その何倍か。あ
まり会いたくありませんがクマさんも住民(?)といえるかもしれません。もっとも、私が生まれた
ときにはすでに3世帯。でも、べつに過疎の部落というわけでもないのです。もともとこの峠駅と
いうのは、部落があってできた駅ではないのです。蒸気機関車が重連、三重連して臨むほどの
急勾配路線。石炭や水を補給して一息入れるために山の中に造ったのがこの駅なのです。も
ちろん人っ子ひとりおりませんでした。ちょっと不便ですが、100年たった今は当時に比べると
はるかに生活しやすい。当時は道路が拓かれてなかったから、汽車が止まると文字どうり”陸
の孤島”。冬になると10日やそこらの運休もあったとか。それでもこの地で商売を続けたご先
祖にはただただ頭がさがるのみ。
          
 山形新幹線で”峠の力餅”を販売しているのをご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、あ
の製品は、当店で卸しているものでなく、米沢の別の店で製造しているものです。あちらはあち
ら、こちらはこちらで製造販売しておりますので、若干、味も違うはずです。餅は、餅米と水の
みでできるものですから、水の違いが、そく、味の違いになるのはお分かりになるかと思いま
す。
 たびたび、山形新幹線内の力餅について問い合わせがございますので、別店舗の製品であ
ることをお伝えしておきます。そちらにお問い合わせください。

 さて当店は、みちのくの秘湯、滑川・姥湯温泉の手前にございまして、来店の方の9割方
は温泉に来られた方。湯治客の集いの場、健全な出会い茶屋であります。隣で餅を食べてる
方も、そのまた隣で岩魚を突付いてる方も、目的地は同じはず。袖触れ合った多少の縁で話
がはずむはず。私や4代目も、結構あちこちの温泉をまわっています。お客様と一緒に各地の
温泉を批評したりしています。

 店の前は石がごろごろ。お客さんは、必ず聞かれます。「どうやって持ってきたの?」と。もち
ろん、あの道を運んできたものです。石とは、どんな石なのか。あの道とは、どんな道なのか。
ここに来られないと分かりません。是非、来て、見て、触ってみてください。なお、当店は、はっ
きりとした営業時間というものがありません。人がいない山ン中に住んでいて、人を相手の商
いをしてますから、人が来た時点で店が始まり、人が帰った時点で店を閉める。と、こんな
ところでしょうか。ですから、朝の5時だろうが、20時だろうが、いつでも対応できるようにして
います。もし寝ていたら、たたき起こしてください。

 *****よくある質問*****
Q なぜ、こんな山奥にお店があるんですか?
 そもそも、当店の初代に当たる人は参勤交代石畳の街道沿いで峠の茶屋を開きました  
  が、一念発起奥羽本線鉄道工事に従事、つるはしを手に作業の傍ら折りを見ては餅を搗 
  いて振舞いました。鉄道開通後、それならばということで汽車の乗客に窓越しに餅を売り始
  めたのがはじまり。皆さんが車で来られた道路はそれからずうっと後にできました。まず鉄
  道ありきなのです。確かに車だと山奥のどん詰まりですから、峠駅は終着駅だと思われる
  方も多いのですが、なかなかどうして目の前は山形新幹線が走るような駅前一等地なので
  すぞ!なぜ、山奥に店があるのか、それは駅があるからなのです。

Q 定休日や営業時間についてどこにも書かれていないのですが?
 創業当時は鉄道以外で(つまり車で)外部から近づくことはできなかったわけで、汽車時間
  に合わせて営業していましたが、車によるご来店の比率が大きくなるにつれ、そうもいかな
  くなりました。ただ、わざわざ山の奥まで来られたのに店が閉まっていたら申し訳ありませ 
  んし、こちらも残念ですから、よほどのことがない限りシーズン中は無休です(とはいっても
  台風でも来れば開店休業になってしまいますが)。降雪期間は、雪に埋まっていますので不
  在かもしれません。あらかじめお問い合わせください。営業時間については、上に記したと
  おり、人が来た時点で店が始まり人が帰った時点で店を閉める。だいたい、日の出から日
  の入りまででしょうか。

Q 山形新幹線は止まらないのですか?
 もちろん止まりません。なにしろ3世帯全人口13人の駅です。もしそんなことになったら沿 
  線のすべての駅が、うちにも止めろと騒ぐでしょう(笑)。電車利用の方は福島、米沢乗換
  えでお願いします。

*****補足事項*****
*1 当店の正しい住所(?)は、米沢市大字大沢。大沢地区には大沢駅、峠駅と2つの駅があるわけです。(それ
だけ、蒸気機関車に負担のかかる山越えだったということ)つまり、峠駅の住所も大沢。さらにいうと、小字(こあざ)
は冷水沢といい、当店の下を流れている沢(駅を建てる土地をつくるために埋められた)の名前がついています。峠
の文字は出てきません。ここから導き出される結論、
@「峠」という駅はあるが、正しく言えば「峠」という名の土地ではない。
 {郵便番号検索すると、大沢(その他の地区) となっていた(泣) }
A私〈5代目)は、「分かりやすく言えば峠に住んでいる」わけで、市役所の台帳には「大沢に住んでいる」と書かれ
ているわけです。
ややこしいのですが、印鑑を捺す必要のある重要な書類には、正しい住所(!?)大沢848.
「峠」を前面に出す営業用の分かりやすい住所(!?)峠駅前848 といった感じで使っています。
峠ー大沢間、電車で5分。車だと20分。冬は道路が封鎖されるので大きく迂回して約50分。同じ地区内なのに50
分かかってしまいます。この辺の地理に詳しくない方が大沢駅前で峠の茶屋を探してもみつかりっこありません。そ
んなわけで2つの住所を使い分けしています。郵便物はどちらを使っても届きます。そのあたり融通がきくのはいかに
も田舎だなといった感じです。もっというと、郵便番号さえ正しければ、「峠 餅屋」3文字だけで郵便物が届くことも。
なにしろ、近所は2軒だけですから……